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万骨枯る [日常]

一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
大変お世話になっている方から聞いた句である。

一人の将軍の輝かしい功名の陰には、
多くの兵士の痛ましい犠牲があるということ。
指導者・代表者ばかりが功名を得ることを嘆く言葉。
功名を徒(いたずら)に指導者だけのものとする
ものではないという解釈。

こちらのサイトは、この句の前後がわかって理解しやすい。
http://kanshi.roudokus.com/issyoukounatte.html
http://www.k2.dion.ne.jp/~osafune/kansi/kigaino-tosi/igai.htm

会社の中にあっても、そんなにがむしゃらになって、天下とる
わけでもないだろうにとも読み取れるし、一番言いたいのは、
古今東西で語り継がれている戦国武将の武勇伝なども
鵜呑みにしてありがたがって、フムフムと納得しないことが
肝心だろう、ということ。
どれだけ多くの人、庶民の血がいままで流されていることか
武勇伝をたいそうに語る前に、もっと自覚する必要がある。

この句の生親である曹松、晩唐の詩人
あの血を吐く程過酷な科挙に合格したものの
高齢であり、すぐ死去されたようだ。

科挙
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E6%8C%99
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