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大人の手抜きを子どもは見抜く [育児]

絵本を図書館で借りまくっている。
五味太郎氏と、長新太氏。
長氏は亡くなって5年が経つ。

五味氏の絵本は色が綺麗である。
Jr.は先日まで
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ に夢中であった。

万人ウケするのが五味氏だとすると、反児童書的(親の目線)だが、
子どもには絶大な人気を誇るのが長氏である。
最近まで、この人の絵本のことをしらなかった。

長氏は五味氏との対談で、
 子どもから「あなたに期待しています」なんていう手紙がよく来ますよ。
 子どもって意外とおとなの方がエライなんて意識はないわけよ。
 ところが大半のおとなというのは、自分は子どもよりエライと思ってるんだよ。
 それは大変な間違いなんだけどね。----------で、ぼくに、そういう手紙が来るでしょ。
 ぼくの方は期待されちゃってるからさ、応えなきゃいけないじゃない。

と語っている。
長氏の絵本の中では つきよ が個人的には好きである。Jr.はものの2-3ページで目が
別の方を向いていた。

ゴムあたまポンたろうも同じく長氏の作品。
Jr.はこちらには釘づけ。カラフルな色から感じるものがあるのだろう。
不名誉ではあるが、一時期、会社でのあだ名がポンたろうであった(呼んでいたのは
ただ一人、、、)。

長氏のコメントに付随して、
以前ノッポさんが、こんなことを述べていた。

大人の手抜きを子どもは見抜くのである

これは新幹線の車内誌WEDGEの記事。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/604?page=1

暗に手抜きしようとしているわけではないが、
疲れていたり、時間がなかったり、そこまでする必要がないだろうと
勝手に親が大人の尺度で判断してしまっていることはないだろうか。

親がリードすることは、無論必要であるが、何事にも手抜きはしたく
ないと感じた次第、である。



わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

  • 作者: 五味 太郎
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1984/06
  • メディア: 単行本



つきよ (スピカのおはなしえほん (13))

つきよ (スピカのおはなしえほん (13))

  • 作者: 長 新太
  • 出版社/メーカー: 教育画劇
  • 発売日: 1986/01
  • メディア: 大型本



ゴムあたまポンたろう (絵本・こどものひろば)

ゴムあたまポンたろう (絵本・こどものひろば)

  • 作者: 長 新太
  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本



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ゴロゴロするきみは [育児]

きみがぼくのあたまをなでる
  かみがうすいんだから、あまりつよくしないでね

きみがぼくのみみにてをいれる
  つめがいたいから、みみのあなにゆびをつっこまないでね

きみがぼくのうえをゴロゴロする
  あたまにあしをどんどんするなんでひどいじゃないか

でもきみのくろいひとみにみつめられると、みつめられると
  ゆるしてしまうんだな
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親だけにしかできないこと [育児]

結婚できない男に続く彼の代表作になるであろう、ドラマ 新参者 の放送が終了。
最終回で刑事役の泉谷しげるが過ちを犯した息子に間違った温情を与えてしまったことを悔いる場面が
あった。

泉谷 「私わね~、父親失格なんですよ。親ならさ、ね~、息子に憎まれても、恨まれても
     厳しく罰するべきだったんだぁ(悔いる気持ちを込めて)。 

     それができるのは、お・や・だ・け・で・す・か・ら・ね」

今は、親も正せない世の中になっている。他人の子供まで正そうという無理な考えはせず、各自が精一杯
家庭で、外で、子供を試行錯誤しながらも防波堤となり、悪水を飲まれることなく澄みきった風を送り続ける
姿勢でありたい。

とまあ、気持ちだけで書いたが、息子がかわいいだけに実際は難しいというのが本音。
そういう場面に遭遇したら、泉谷の(ドラマ上死んでしまって二度と叱ることができない)息子への
悔いを思せれば、、、。 感情ではなく、意志力を持って叱りたい。

くどいが、叱るのは苦手ではある。

はたして皆さんはいかに!
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喜びの記憶は炎と共に [育児]

ここ、2日ばかり、夕食時にロウソクの灯りで食べています。
s-DSC00451.jpg
Jr.は火が灯ると、手をたたいて喜んでいます。
彼にとっての初キャンドルは1歳の誕生日。ケーキにロウソクをつけて、部屋を暗くして、
Happy birthdayソングを歌ってあげると、はにかんで喜んでいました。

そのときの記憶が脳にインプットされているのでしょう。
キャンドルの火は彼にとって喜びの炎。

このほのかな光は知人の安藤さんの作品。
ミツロウの匂いをかぐと、自然の雄大さ、ミツバチの不思議を感じずにはいられません。
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First choice [育児]

Jr.の朝食
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手前のドロドロしたものはミックスジュース。バナナ、トマト、ニンジン、りんごが入っていマス。作り置きで冷凍しているので、手軽です。その横はバナナ。
上にいって、うるめ、さつまいも、おくら、にんじん&かぶなどです。

どんな色、形のものがどんな味なのか、既に経験済みのものはインプットされてきたようで、通常はバナナにまず手が伸びます。

今回はなんと、うるめ
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カルシュウム補給用として、食べるかな~程度に思っていましたが、まず手を伸ばしました。
とすると、匂いに誘われてなのか、いままで食べたことがない物体なので手が伸びたのか?
今までは、うるめは出したことはなく、まして、刻んだ状態なのでなぜ真っ先に手が伸びたのかは不思議です。

次の画像は番外編。
s-DSC00426.jpg
最近は絵本棚から自分で絵本をひっぱりだして眺めているJr.ですが、
まだ上下の判断はつかないようです(笑)。

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同じ年の犬 [育児]

妻の実家に柴犬がいる。
2004年生まれ、だからだいたい人間でいう40才。わたしとだいたい同じである。

久しぶりに、Jr.を連れて、実家へ。
Jr.は外が大好きなので、庭へGo!
「おいおい、おれのフィールドを汚くしないでくれ」という感じで、柴犬も庭に。
Jr.がまず庭で何をしたかというと、犬の尻尾をつかんで引っ張ろうとしていた。

この柴犬はとても利口ではある。
歯をむき出してじゃれても、我々大人に対しては決して本気では噛まない。
Jr.にさわられたくない尻尾を引っ張られて、どうするかな?
と不安を抱きながら見ていると、
「さわんないでね~」と言うかのごとく、スタスタ庭の角の方へ。

Jr.はもっとさわりたいので後をつけまわし、
たどりつくと、また尻尾を引っ張ろうと意気盛ん。

それでも、柴犬の力(りき)は、歯をむき出したり、吠えたりせずに
「しょうがないなぁ~」
という感じ。

急に去年から登場するようになったJr.を家族の一員と認め、
そして、けっして危害をくわえようとしないところは立派。
よく大人に対してする、とびついたりするが、Jr.には危険と
感じるようで、そういう行為をしないところは感心である。

次回はJr.はどういう作戦に出るか。
コンビカーごとく、りきの背に馬乗りしようとするかも知れぬ。
そうなるとりきも今度は黙っていないか、でもそうさせてあげちゃう気もしないでもない。

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雨の朝に [育児]

朝、息子を保育園に送る。
いつもは、ベビーカーだったり、自転車だったり。

今日は生憎の雨。
胸に抱き、家を出る。

ふと目線を下ろすと、
息子のいつもの笑顔。

「ねえ、ねえパパ、ボクの方を見て。いつもは顔が見え難いから」
と眼力メッセージ。

今日は生憎の雨。
だけど、息子との距離が、気持ちが
更に縮まった朝であった。
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KOZO氏 [本]

いま非常に注目している作家が稲泉連氏だ。
そのきっかけとなったのは、
氏の著書
ぼくもいくさに征くのだけれど -竹内浩三の詩と死ー
である。何年か前の新聞の書評がきっかけだ。
氏は本書で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞された。


稲泉氏は先の戦争でフィリピンで戦死した竹内氏と同じ23歳のとき、
この本を書いた。
浩三氏のみずみずしい詩や、エピソードをわかりやすく、念入りな取材を
もとに描き上げた書である。是非このブログを見た方々にご一読
いただきたい。

最近ふとしたきっかけで、本書を再読した。
何度も読み直す本と出会えることはそうない。
他のKOZO氏に関する本などを見ても、
以下の詩でいつも立ち止まる。

ーぼくもいくさに征くのだけれどー

街はいくさがたりであふれ
どこへいっても征くはなし か(勝)ったはなし

三ヶ月もたてばぼくも征くのだけれど
だけど こうしてぼんやりしている

ぼくがいくさに征ったなら
一体ぼくはなにするだろう てがらたてるかな

だれもかれもおとこならみんな征く
ぼくも征くのだけれど 征くのだけれど

なんにもできず
蝶をとったり 子供とあそんだり
うっかりして戦死するかしら

そんなまぬけなぼくなので
どうか人なみにいくさができますよう
成田山に願かけた


この詩はKOZO氏を知る上で、もっとも氏のひととなりを
的確に表していると感じる。

昨日購入したKOZO氏を長年紹介されている小林察氏の
竹内浩三詩文集
戦争に断ち切られた青春

の解説にも、小林氏がいままで考えてこられたKOZO氏のことが書き記されて
いて大変興味深い。

尊敬する人は?と
人に聞かれたなら、私なら
南方熊楠、星野道夫とこたえると思う。
最近は多分、加えて竹内浩三とこたえるかな?

Jr.も詩がわかるような年になったら、KOZO氏のことを
話してあげるつもりだ。

ピュアなことば、思いをもち、
戦争は、悪の豪華版であると、心から憎み、戦いに散った
青年がいたことを


ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死 (中公文庫)



竹内浩三詩文集―戦争に断ち切られた青春 (風の道文庫)


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